放課後等デイサービスを地域名と一緒に検索すると、通常のホームページだけでなく、地図、営業時間、電話、写真、口コミがまとまったGoogleビジネスプロフィールが表示されます。ここに古い営業時間や別拠点の電話番号が残っていると、公式HPへ到達する前に比較対象から外れたり、休業中の電話が増えたりします。

プロフィール運用の目的は、検索順位だけを上げることではありません。名称、所在地、対象、送迎、営業時間、見学の入口を正しく保ち、初めて見る人が事業所の実態を確認できる状態にすることです。本記事では、管理者・児発管・経営者が登録から口コミ返信、営業時間外の受け皿までを同じ運用として扱えるように整理します。

放課後等デイサービスの職員がGoogleビジネスプロフィールの地図情報を確認する様子

「地域名+放デイ」で最初に見られる場所

Googleビジネスプロフィールには、事業所名、カテゴリ、住所、地図、営業時間、電話番号、ウェブサイト、写真、投稿、口コミなどが集まります。検索者は公式HPを開かずに、所在地、営業中かどうか、電話できるか、外観、第三者の評価を確認できます。そのため、プロフィールは広告用の別媒体ではなく、公式情報の入口として扱います。

最初に確認するのは、名称、住所、電話の一致です。法人名、事業所名、建物名の表記がHPや自治体の事業所一覧と大きく違うと、同じ事業所か判断しにくくなります。検索語を増やすために、正式名称へ地域名やサービスを不自然に付け足しません。実際に掲示・使用している名称を基準にします。

次に、通常営業時間、休業日、臨時変更を分けます。長期休暇だけサービス提供時間が変わる、事務受付と支援提供の時間が異なる場合は、説明文やHPで補足します。プロフィールの「営業中」が、職員が電話へ出られる時間を意味するとは限りません。電話受付時間を別に案内します。

写真は、外観、入口、看板、駐車・駐輪、相談室、活動スペースなど、訪問前に場所を確認できるものを優先します。利用児童の顔、名札、作品の氏名、学校が推測できる物を無理に載せません。写真の華やかさより、到着と見学に必要な現状を正確に示します。

地域で知ってもらう施策全体の中での位置づけは、放デイの集客11選でも確認できます。Googleマップだけへ依存せず、公式HP、相談支援、地域連携、問い合わせ後の対応までをつなげます。

登録・オーナー確認の手順

新規登録前に、事業所名と住所で検索し、既存プロフィールがないか確認します。過去の運営法人や制作会社が作成したプロフィールが残っている場合、同じ場所に重複して新規作成すると情報と口コミが分かれます。既存プロフィールの管理権限を確認し、必要なら所有権をリクエストします。

登録では、Googleアカウント、正式な事業所名、主カテゴリ、所在地、連絡先、公式HPを入力します。管理用アカウントを職員個人だけに結びつけず、法人が引き継げる所有者と管理者を設定します。異動や退職の前に権限を変更できるよう、年に一度は管理者一覧を確認します。

オーナー確認の方法は、Googleが対象プロフィールに提示する選択肢に従います。方法を事業所側で自由に選べない場合があり、動画、電話、メール、郵送等の案内が表示されます。確認用の撮影や連絡では、看板、所在地、施設へのアクセス、事業を管理していることが分かる資料など、画面で指定された内容を用意します。

つまずきやすいのは、正式名称と看板の不一致、同住所に複数事業がある、移転前のプロフィールが残る、確認連絡を受ける職員が手順を知らない、管理者が個人アカウント一人だけ、といった場面です。申請前に、登記や指定情報、看板、公式HP、電話の表記をそろえ、受付職員にも確認が来る可能性を共有します。

確認後は、編集履歴が分かるようにします。営業時間、電話、URL、カテゴリなど重要項目を変更した日、理由、担当者を記録し、Google上とHPの両方を確認します。第三者から修正提案が入ることもあるため、月次点検で意図しない変更がないか見ます。

放デイ特有の項目の埋め方

カテゴリは、事業の実態に最も近い主カテゴリを選び、提供していないサービスを検索対策のために追加しません。説明文には、放課後等デイサービスまたは児童発達支援の別、対象、所在地、支援方針、通常の送迎範囲、見学相談の方法を簡潔に書きます。効果を保証する表現や、すべての相談を受けられるような表現は避けます。

営業時間は、サービス提供時間、事務受付時間、電話受付時間を混同しないようにします。Googleの営業時間欄には来訪や電話の基準になる時間を設定し、異なる時間は説明文とHPに明記します。祝日、年末年始、学校休業日の扱いも、予定が決まり次第更新します。

住所を公開して来訪を受ける事業所では、ピンが入口に合っているか確認します。同じ建物に複数テナントがある場合は、階、部屋、入口の写真を用意します。送迎範囲は「市内全域」のように断定せず、通常対応している学校や地域の目安と、曜日・ルート・帰宅先によって個別確認になることを書きます。

ウェブサイトのリンク先はトップページだけでなく、見学・利用相談の入口が分かるページを検討します。ただし、キャンペーンごとにURLを変えて古いリンクを残さないよう、恒久的なページを使います。電話番号は、着信を受けて記録できる事業所の番号にします。

写真の掲載前には、個人情報と著作物を確認します。ホワイトボード、予定表、郵便物、名札、作品の署名、パソコン画面が写り込んでいないかを拡大して見ます。職員写真は掲載同意と差し替え条件を決め、退職後も長期間残さない更新表を作ります。

口コミをどう集めるか/集めてはいけない方法

Googleの口コミ依頼で守ることと避けること

口コミを依頼する場合は、利用経験に基づく自由な感想として、同じ条件で案内します。高評価を付けてくれそうな家庭だけを選ぶ、星の数や書く内容を指定する、職員が文章を代筆する、否定的な口コミを消すことと引き換えに便宜を図る、といった方法は避けます。

Googleのポリシーは、実体験を表さない投稿の勧誘と、レビューの投稿・修正・否定的レビューの削除と引き換えに、支払い、割引、無料の商品・サービスなどのインセンティブを提供することを禁止しています(取得日:2026年8月21日、Google「Maps User Generated Content Policy」)。福祉サービスでは、行事の特典、物品、優先対応などを口コミの条件にしません。

案内文は、「今後の情報提供の参考として、Google上で体験に基づく感想を任意で投稿できます。評価や内容の指定はありません。投稿しないことによる不利益はありません」のように、任意性を明示します。利用契約直後や困りごとの対応中に迫らず、事業所全体で案内時期と方法をそろえます。

利用児童本人や家庭が特定される支援内容、診断、学校、送迎先を口コミに書かないよう、依頼時に公開範囲への注意を添えます。ただし、投稿内容を事業所が事前審査する運用にはしません。公開後に個人情報や不適切な内容が含まれる場合は、公開の返信で詳細へ反論せず、Googleの報告手続きと個別窓口を使います。

口コミ件数を職員の目標にすると、依頼の強さや対象選別につながるおそれがあります。管理者は件数より、全利用者へ同じ説明ができているか、インセンティブがないか、返信で個人情報を出していないかを点検します。

保護者の口コミへの返信

返信では、投稿者が利用者または保護者であると事業所側から認める表現を避けます。「いつも送迎で」「個別支援計画でお話しした」など、利用事実や支援内容を公開しません。肯定的な口コミにも詳細を足さず、感謝と運営方針を短く返します。

肯定的な投稿への返信例です。

ご意見をお寄せいただき、ありがとうございます。今後も、見学や利用相談の際に必要な情報を分かりやすくお伝えできるよう、職員間で確認を続けます。

改善要望を含む投稿への返信例です。

ご意見をお寄せいただき、ありがとうございます。公開の場では個別の状況を確認できないため、差し支えなければ事業所の相談窓口へご連絡ください。いただいた内容は運営の点検に活用します。

事実関係に認識の違いがある投稿への返信例です。

ご投稿ありがとうございます。個別の経緯や関係する方の情報を公開欄でお伝えすることは控えています。確認をご希望の場合は、公式ウェブサイト記載の窓口へご連絡ください。内容を確認のうえ対応します。

返信担当者がその場で反論せず、重要な苦情、事故、権利侵害の可能性がある内容は管理者へ共有します。公開返信、個別対応、事業所内の記録を分け、返信で問題が解決した扱いにしません。福祉事業所の問い合わせ返信テンプレ集にある一次応対と同様に、受付と確認後の回答を分けます。

プロフィール経由の電話が営業時間外に鳴る問題と受け皿

プロフィールの電話ボタンは押しやすいため、支援中、送迎中、営業時間外にも着信します。電話へ出られないこと自体より、受付時間が分からず、留守番電話やフォームへの案内がなく、着信後の記録も残らないことが取りこぼしにつながります。

まず、プロフィールとHPに電話受付時間を明記します。Googleの営業時間がサービス提供時間で、電話受付時間が異なるなら、その違いを説明文に書きます。次に、留守番電話で、事業所名、受付時間、緊急連絡には使えないこと、見学相談フォーム、折り返し時期を案内します。

不在着信は、日時、番号、留守番電話の有無、折り返し担当、対応期限を受付一覧へ入れます。同じ人がフォームも送っている場合は重複を確認し、別々の担当が二重に連絡しないようにします。折り返しで個人情報を含む伝言を残すかどうかも、事業所のルールを決めます。

電話へ出られない時間にも、営業時間、所在地、見学の流れなどを案内し、相談内容を受付記録へ残す流れを確認したい場合は、kotae.chat のデモを触ってみる(入力不要) を使って、電話以外の受け皿を利用者側から確認できます。

月次では、プロフィール閲覧数だけでなく、プロフィール経由の電話、HPへの遷移、フォーム送信、見学決定をつなげます。着信が増えても不在が多いなら、営業時間の表記、留守番電話、フォーム、自動受付、折り返し担当を先に直します。運用は施設への問い合わせ電話を減らす方法とも共通化できます。

よくある質問

口コミへ返信すると利用者だと認めたことになりますか?

返信の書き方によっては、利用事実や支援内容を事業所側から示してしまいます。投稿者との関係を断定せず、公開欄では感謝、一般的な方針、公式窓口の案内に留め、個別情報へ触れない文面にします。

低評価の口コミを削除できますか?

評価が低いという理由だけで事業所が削除することはできません。Googleのポリシー違反や個人情報が含まれると考える場合は所定の報告手続きを使い、公開返信で投稿者を特定したり支援経過を説明したりしないでください。

Googleビジネスプロフィールだけ更新すれば十分ですか?

プロフィールは入口で、詳しい支援方針、送迎条件、見学の流れ、個人情報の取扱いは公式HPが本体です。名称、住所、電話、営業時間を両方でそろえ、変更時に同じ更新表で確認します。